2024年11月08日
一年の締めくくり「秩父夜祭」
皆様こんにちは!+RIVERPOOL埼玉ちちぶスタッフの町田です。
いよいよ今年も残すところあと2か月となりましたね。
「え!もうそんな時期なの!?」と焦っていらっしゃる方も多いと思います。
実は秩父には、1年の締めくくりとして行われている秩父地域最大の行事がございます。
1年の締めくくりとして行われている行事。
それは、、、
「秩父夜祭」です。
そこで今回は秩父地域最大規模で行われる「秩父夜祭」の紹介をしていきます。
~秩父夜祭とは~
秩父夜祭は300年以上の歴史をもつお祭りで、「京都祇園祭」「飛騨高山祭」に並んで日本三大曳山祭りとして知られております。
秩父には夏に行われている「秩父川瀬祭り」といったものがございますが、秩父夜祭はそのお祭りと対比するお祭りとして知られております。
秩父夜祭が秩父川瀬祭りと対比するお祭りと言われている理由としては、以下のようなものがございます。
~開催時期~
・秩父川瀬祭り「夏」⇔秩父夜祭「冬」
~主役~
・秩父川瀬祭り「子供」⇔秩父夜祭「大人」
その他にも秩父川瀬祭りが「川」に対して、秩父夜祭が「山」など対比している部分が多数あります。
秩父川瀬祭りの詳細はこちらに記載されておりますのでぜひご覧ください。→秩父のオススメ夏祭り4選
それではお次に秩父夜祭の始まりについてお話ししていきます。
~秩父夜祭の始まり~
秩父夜祭は、江戸時代中期に秩父神社周辺で開かれていた絹織り物の大きな市、「絹大市」(きぬのたかまち)の経済的発展に伴い盛大に行われるようになったと言われております。
屋台行事の始まりは寛文年間(1661~73年)または、享保年間(1716~36年)とも言われており、はっきり分かってはいないそうです。
今でこそ当たり前に開催されている秩父夜祭ですが、一時期は幕府による屋台行事の禁止令で開催できなくなった時もあったそうで、その他にも度重なる戦禍や、社会情勢の変化などなど様々な時代の荒波を乗り越えて、現代まで伝わることができ、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、日本を代表するお祭りにまで成長しました。
そんな秩父夜祭には、ある不思議な伝説が伝わっていることでも有名です。
~秩父夜祭に伝わる伝説~
その昔、秩父神社のご祭神である「妙見様(女神)」と「武甲山様(男神)」は互いに相思相愛だったそうです。
ですが、残念なことに武甲山様には正妻がおり、しかも武甲山様のすぐ近くの町内に静まる「お諏訪さま」だったのです。
そのこともありお互い相思相愛である妙見様と武甲山様も、毎晩逢瀬を重ねるわけにはいかなくなりました。。。
ですが、かろうじて12月3日の晩だけはお諏訪さまの許しを得て2人の逢引きの許可が下りました。
年にたった一度しか会えないというちょっと切なくもロマンチックなお話しで、いつしか冬版の七夕伝説とも呼ばれるようになったそうです。
秩父夜祭の宵宮にあたる12月2日には、お諏訪さまが2人のお忍びに気を悪くしないよう、報告を兼ねた「お諏訪渡り神事」を執り行うそうです。
また秩父神社から約1キロ程離れた「御旅所(おたびしょ)」には「亀の子石」と呼ばれる亀の石像がございます。
実はこの場所こそが「妙見様(女神)」と「武甲山様(男神)」2人が落ち合う場所と言われております。
気になる方はぜひ、年に一度の出会いの場「亀の子石」もご覧ください。
~秩父夜祭のスケジュール~
それではお次に秩父夜祭の日程の詳細を紹介していきます。
一般的に知られている秩父夜祭の日程は、12月2日に宵宮、そして12月3日に大祭と合計2日間をかけて行われるお祭りとして知られております。
ですが、実際の日程を調べてみたところ秩父夜祭の始まりは、12月2日からではなくその前日、12月1日から始まっていることが明らかになりました。
しかも秩父夜祭の終わりは12月3日ではなく、その3日間先の12月6日まで行われており、12月1日~12月6日の合計6日間かけて行われるそうです。
~6日間の日程~
・12月1日「御本殿静浄の儀、例大祭奉行祈願祭」
・12月2日「御神馬奉納の儀、新穀奉献祭、諏訪渡り」
・12月3日 国の重要民俗文化財「傘鉾・屋台」曳き回し、協議花火と観光スターマイン大会
・12月4日「蚕糸祭」
・12月5日「産業発展・交通安全祈願祭」
・12月6日「新設奉献感謝祭・例大祭完遂奉告祭」
なお今年の秩父夜祭は12月2日(月)、12月3日(火)です。
秩父夜祭にお越しになる際、大変な混雑が予想されますので個人的には自動車よりも、渋滞しらずの電車で来ることをおススメします。
~秩父まつり会館~
最後に「秩父まつり会館」の紹介をさせていただきます。
秩父まつり会館とは秩父市が秩父夜祭に関する資料を展示、公開し次世代に継承することを目的として作られた施設です。
1984年に開館し、そこから30年後の2014年にリニューアルを開始して今に至ります。
現代の秩父まつり会館は一階と二階に分かれており、一階では山車展示室を見ることができ、二階では資料展示コーナーを楽しむことが出来ます。
・山車展示室
一階の山車展示室では秩父夜祭で実際に使われる原寸大の「屋台」と「傘鉾」の展示品を見ることが出来ます。
展示室全体を使った秩父夜祭のプロジェクションマッピングも開催されており、まるでその場に言ったかのようなバーチャル体験をすることが出来ます。
また展示室には3Dシアタールームもあり、こちらでは約15分間の秩父を代表するお祭りの映像を見ることが出来ますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
・資料展示コーナー
それではお次に二階の資料展示コーナーの紹介をしていきます。
こちらでは秩父夜祭の屋台芝居(歌舞伎)や神楽に関する資料コーナー、秩父夜祭の屋台や傘鉾に関する資料コーナーなどがあります。
中には一般の人では見ることの出来ない、ベールに包まれた関係者だけの神事「斎場祭」をミニチュア化したものもあります。
また二階エリアにはミニシアタールームがあり、秩父夜祭の歴史やお祭り当日の流れなどを映像を介して見ることが出来るコーナーもございますのでぜひご覧ください。
館内にはお祭りグッズが並ぶ土産品コーナーもございますので、立ち寄った際は記念に購入してみてはいかがでしょうか?
~秩父まつり会館アクセス~
・開館時間 9:00~17:00(4月~11月)
10:00~17:00(12月~3月)
・休館日 第4・第5火曜日(3月~11月)
毎週火曜日(12月~3月)
12月29日~1月1日
・入館料 一般500円(団体450円)
小中学生は250円(団体200円)※団体は25名様以上
・駐車場 有(無料)乗用車10台ほど
・所在地 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町2−8
・+RIVERPOOLからの距離 車で約25分
皆様も1年の締めくくりとして秩父夜祭にお越しになってみてはいかがでしょうか?
そして、より優雅に贅沢に1年を締めくくりたい方は、+RIVERPOOL埼玉ちちぶもセットで楽しむことをおすすめします。